以前の遺言を撤回する(取り消す)場合(遺言文例14)

遺言書

 遺言者は、平成25年5月5日付で作成した遺言を撤回する。

 平成27年5月13日

住所 福岡県久留米市中央町38番地23
遺言者  宮崎 信幸 


※補足説明 関連遺言 関連遺言

 以前作成した遺言を撤回する(取り消す)場合に使う文例です。遺言者はいつでも遺言を撤回することができます。自筆証書遺言で公正証書遺言を撤回することもできます。前の遺言を書いた日付が特定できない場合は、「前にした遺言は全て撤回する」でも良いでしょう。前の遺言を撤回するだけでなく、同じ又は別の遺言書で新しく遺言をする方が良いでしょう。また、前の遺言と新しい遺言の内容が反する場合(部分)は、前の遺言の反する部分は撤回したことになります。同じように、前の遺言書を破棄した場合(公正証書遺言を除く)も、撤回したことになります。

 上の遺言書は、自筆証書遺言の見本です。全てを自分でペンを使って書き、必ず日付を入れてください。印鑑は認印でも構いませんが、実印が良いでしょう。作成後、封筒に入れて封印をし、妻に預けておくと良いでしょう。
 当然、公正証書の原案(下書き)としても利用できます。公正証書遺言が、より安全で安心です。