子を認知する場合(遺言文例25)

遺言書

第1条 遺言者は、本籍福岡県久留米市中央町1番地、松下美紀(平成15年3月31日生)を認知する。

第2条 遺言者は、この遺言の遺言執行者として下記の者を指定する。
     記
 福岡県久留米市中央町38番地23
 行政書士  宮崎 信幸
 昭和33年3月3日生

平成27年4月29日

住所 福岡県久留米市小頭町1番地10
遺言者  田中 一郎 


※補足説明 関連遺言

 子を認知する場合に使う文例です。遺言執行者の指定が必要です。相続開始(遺言者の死亡)後、遺言執行者が市町村長に届出をします。よって遺言執行者は、弁護士や行政書士などの専門家が適任です。但し、認知される人が成年者である場合は、その人の承諾が必要です。また、妊娠中の胎内にある子(懐胎した子)を認知することもできますが、母の承諾が必要です。

 上の遺言書は、自筆証書遺言の見本です。全てを自分でペンを使って書き、必ず日付を入れてください。印鑑は認印でも構いませんが、実印が良いでしょう。作成後、封筒に入れて封印をし、妻に預けておくと良いでしょう。
 当然、公正証書の原案(下書き)としても利用できます。公正証書遺言が、より安全で安心です。